No.2_クラヴマガについて
- Yoshihiro Ohashi
- 1 日前
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前回の記事で、クラヴマガの体験クラス後すぐに入会手続きを済ませ、本格的にクラヴマガのトレーニングを開始した所まで書きました。平日は大学での生活、週末はクラヴマガのトレーニングという日常がスタートし、新しい技術を学ぶのが楽しく、毎回気合を入れてトレーニングに励んでいました。ここで改めて、クラヴマガとは何かを説明しておきたいと思います。
クラヴマガとは、イスラエル諜報特務庁や SWAT、FBI、GIGNなど、世界各国の軍隊・警察なども導入しているイスラエル発祥の近接戦闘術です。
日本の SAT(特殊急襲部隊)やSST(海上保安庁特殊警備隊)などの特殊部隊、自衛隊、警察官、大手民間警備会社などもクラヴマガの技術を取り入れています。
その特徴は、型や競技を目的とせず、現実に起こり得る危険から生き残るための合理的な動きを重視している点にあり、人間が本来持つ条件反射を護身に利用していることから、年齢・性別・体力などに関わらず、誰でも短期間で実践的な護身術を身につけることが可能です。
前回の記事で、幼少期から格闘技や特殊部隊などには興味を持っていたが、格闘技のようなスポーツではなく、日常生活の中で遭遇する可能性がある様々な脅威に対して、いざという時に身を護れるような術を身に付けたいと思っていたと書きました。ここで、格闘技のようなスポーツとクラヴマガのような護身術との違いについても整理しておきたいと思います。
例えばボクシングの試合などをイメージしてもらえれば分かりやすいのですが、いつ、どこで試合が行われ、対戦相手は誰かが事前に分かっていて、体重別の階級や反則技などがルールによって事細かく決められています。試合前には、通常は対戦相手の過去の試合などを分析し、対策を立て、戦略を練ってから試合に臨みます。リング上に障害物などはなく、レフェリーによる進行の下、選手は対戦相手に勝つことだけに集中すれば良い環境です。
しかし、日常生活の中では、いつ、どこで、誰に襲われるか、全く予想が出来ず、ルールなども勿論ありません。電車の中で隣に座っている人から些細なトラブルが原因でいきなり危害を加えられるかも知れませんし、雨や雪が降っていて足元が滑りやすい路上でのトラブルかも知れません。また、相手も自分よりも遥かに大きな体格で筋骨隆々の人物かも知れませんし、人数も1人だとは限りません。また、ナイフやバットなどの武器を所持しているかも知れません。つまり「不確定要素ばかりで事前の準備などは全く出来ず、自分にとって明らかに不利な状況からでも、いかに生き延びる(surviveする)か」がとても重要になります。
格闘技では、相手をKO(Knock Out)する、もしくはポイントで判定に勝つことが重要ですが、護身術では「生き延びること(死なないこと)」が最も重要です。つまり、必ずしも相手を倒す必要はなく、「逃げる」ということも有力な選択肢の1つです。ただ、逃げるという選択肢を取るにしても、いきなり逃げただけでは単なる走力の勝負となり、すぐに追いつかれる可能性もありますし、そもそも子供連れの場合や怪我をしている場合などには逃げること自体が出来ない可能性も十分に考えられます。
つまり、護身術では、自分、相手、周りの状況などを含めて総合的に判断し、生存確率が最も高くなる行動を当意即妙に選択しなければならないのです。このような格闘技と護身術との違いを踏まえた上で、次回の記事では、クラヴマガのトレーニング内容について書こうと思います。

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