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No.9_ブラックベルトテスト③

  • 執筆者の写真: Yoshihiro Ohashi
    Yoshihiro Ohashi
  • 2月28日
  • 読了時間: 3分

前回の記事に引き続き、ブラックベルトテストについて書きたいと思います。前回の記事では、テスト本番当日までの流れについて書きました。今回はその続きからになります。


前日の総復習やドリルでの疲労感が残った状態で、2日目のテスト本番を迎えました。着替えなどの準備をしている時に、前日に一緒にトレーニングをしていたベルギーから来ていた女の子が会場にいないことに気付きました。同じくベルギーから来ていた他のメンバーにどうしたのかを聞くと、前日の夜にパスタを食べて以降、食当たりで体調が悪くなり、本日は急遽参加出来なくなったとのことでした。私と同じように、恐らく数ヶ月前からブラックベルトテストに向けてベルギーで様々な準備を進めてきたと思うので、改めてテスト本番当日に体調を整えて臨むことの難しさを実感するとともに、前日に一緒にトレーニングをした仲間なので残念な気持ちにもなりました。


残念な気持ちを切り替えて準備を済ませ、まもなくしてテスト2日目が始まりました。屋外での打撃コンビネーションからスタートし、打撃後すぐにランニングという一連のセットを合計で10セット近く行いました。本来はこれだけでもかなりハードなのですが、全員難なくこなし、今度は屋内に移動して、受験するベルトテストの技術内容を一つ一つインストラクターの前で行い、出来ているかどうかを厳正に審査されます。私の場合はブラウンとブラックの両方の技術内容を実施する必要がありました。ブラックベルトのテスト項目の中には、普段はトレーニング用ナイフで行う護身を本物のナイフで行う内容もありました。当たり前ですが、護身に失敗するとナイフが身体に刺さって大怪我は免れません。クラヴマガは実戦的であると以前のブログ記事にも書きましたが、今回のテスト内容からもその意味をご理解頂けるのではないかと思います。


ブラウンやブラックの一つ一つの技術審査だけではなく、これまでに習得した全ての護身テクニックやドリルでのパフォーマンスも全て審査項目に含まれます。前日の疲労感も残る中、休憩無しのぶっ通しでありとあらゆるテクニックやドリルを連続で行いました。一瞬でも集中力を欠いてしまうと、アタッカーの本気の攻撃が顔や身体に当たって大怪我をしてしまうので、気持ち的にも緩むことが許されず、肉体的にも精神的にもかなりハードでした。


そして、そのようなテストを6〜7時間連続で行い、最後に立技と寝技のスパーリングが行われます。スパーリングの相手は、今回のテスト受験者同士ではなく、既にブラックベルトを保持しており、隣のスタジオでウォーミングアップをして準備万端な人達です。つまり、2日間に渡るテストで肉体的にも精神的にも疲弊している受験者とウォーミングアップを済ませてフレッシュな状態のブラックベルト保持者が本気のスパーリングを行います。体格差などは関係ないので、明らかに自分よりも身長が高く、体重も重い人達がたくさんいました。数分間で相手を入れ替えながら様々な相手とスパーリングを行うのですが、その最中に私がペアを組んでいたベルギー人のパートナーが地面にうずくまって立ち上がれない様子が私の視界に入ってきました。テスト終了後にそのことについて聞くと、体格が遥かに大きい相手からボディへのパンチをもらい、息が出来ずに立ち上がれず、うずくまっていたとのことでした。恐らくアバラが折れたと思うと言っていたので、その後アメリカからベルギーまで飛行機で無事に帰れたのか私も分かりません。


上記のような、常軌を逸する2日間のテストを何とか最後まで終えることが出来ました。テスト終了後にテスト受験者と観覧者全員の前で、Krav Maga Allianceトップのインストラクターから総評があったのですが、その内容については次回の記事で書きたいと思います。


 
 
 

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