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No.3_トレーニング内容

  • 執筆者の写真: Yoshihiro Ohashi
    Yoshihiro Ohashi
  • 1月17日
  • 読了時間: 3分

更新日:1月18日

前回の記事では、クラヴマガとは何か、そして格闘技と護身術の違いはどのような点にあるのかについて整理しました。今回の記事では、クラヴマガのトレーニング内容について書こうと思います。


基本的に1回のトレーニングは60分で、ウォーミングアップ(約15分)、打撃練習(約20分)、護身練習(約25分)の3つのパートで構成されています。ウォーミングアップでは、心拍数を程よく上げつつ、後半パートの護身練習を想定した動きも織り交ぜて身体をほぐしていきます。特徴的な動きとしては、両手・両足で同時に別の動きをする運動などがあります。この脳トレのような運動によって、脳の神経回路を繋げて、両手・両足を自分が意図したように動かしやすくしています。


クラヴマガでは、例えば、ナイフを持つ相手の手を押さえながら、反対の手で打撃を与えて、その後両手で相手の手をコントロールしながら、膝蹴りや股間蹴りを打つなど、両手・両足を左右バラバラに動かす必要がある動作がよくあります。普段運動をあまりしない人達に対して、護身練習でいきなり複雑な動きをしてくださいと言っても、中々すぐには出来ないので、毎回のウォーミングアップの中にそのような予備運動が取り入れられています。


また、インストラクターの「GO」の合図でその場で全力ダッシュを行い、「STOP」の合図で一気に脱力するなど、身体の力を0%と100%のどちらかに急速に切り替えるというウォーミングアップもあります。これは、突然襲われた時に一気に身体の力と心を護身のために100%使えるようにするためです。前回の記事でも書いたように、ボクシングの試合のように開始のゴングが鳴ってからラウンドが始まる訳ではなく、護身ではいつ、どこで、誰が襲ってくるのかが全く予測出来ず、襲われた時には自分で自分の中のゴングを鳴らし、護身スイッチを入れる必要があるのです。また、街中で喧嘩などに巻き込まれ、警察官が来て「やめろ(STOP)」と言われれば、どんなに自分が興奮した状態でも、正確にその指示を聞き取り、喧嘩をやめる必要があるのです。上記のような実戦をリアルに想定した予備運動が、ウォーミングアップの段階から取り入れられています。


ウォーミングアップの後は、打撃練習に移っていきます。その日の護身練習の内容を意識しながら、その動きに必要となるパンチ、肘打ち、膝蹴り、股間蹴りなどの多種多様な打撃を練習します。また、「ドリル」と呼ばれるメニューもあり、例えば5人組になり、1人が残りの4人が持つミットに対して、知っている打撃を全力で連打しながら、他のミットホルダーはその打撃を打つ人をミットで叩いたり、押したりなどの邪魔をして、対複数相手を想定した練習など、様々な種類のドリルトレーニングがあります。


そして、最後に護身練習を行います。街中で起こりうる様々なシチュエーションをリアルに想定して、手首を掴まれた時、首を絞められた時、羽交締めにされた時、ナイフで刺してきた時、銃を突きつけられた時など、そのクラスのレベルによって、簡単なものからかなり高度なものまで、数多くのバリエーションのトレーニングを行います。


上記が基本的なクラヴマガトレーニングの内容です。多種多様なトレーニングを行うと書いたので、初心者には難しく、習得までに時間がかかりそうだと思うかもしれません。しかし、クラヴマガは人間が本来持つ条件反射を護身に利用していることから、年齢・性別・体力などに関わらず、誰でも短期間で実戦的な護身術を身につけることが可能という特色があります。この辺りについては次回の記事で詳しく書こうと思います。

 
 
 

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